入れ歯は、技工士さん任せにせずに、先生が設計して、基本的な事項を守って調整することで、入れ歯安定剤は必要ありません。
質問です!
一週間前に、新しく上下の入れ歯を入れたのですが、上下ともに入れ歯が合わず、上の入れ歯は落ちてくるし、下の入れ歯はすぐに浮き上がります。しょうがなく入れ歯安定剤を使用しているのですが、ネバついて使いたくありません。入れ歯安定剤を使わなくてもいい入れ歯はありますか?
入れ歯が安定しないのって本当に不快なものですよね~。
お察し致します。
結論から言います
普通に基本的な事項を守って作った入れ歯は、全て入れ歯安定剤は必要ありません。
歯科の先生達が言っている難症例(どんな方法を使っても安定しない症例)も、経験したことがないのでないと思います。
仮に難症例であったとしても難症例と感じたり、難症例だと思った事がないので難症例は存在しないと思います。
一般的に難症例と言われている症例は別としても、本当にこの質問のような基本的な事ができない入れ歯の多さに驚きます。
入れ歯の不得意な先生は、インプラントを勧めます。
インプラントを入れてしまえば、上の入れ歯が落ちるとか、下の入れ歯が不安定だとかの訴えがないからです。
ただし、入れ歯の調整が出来ない先生が、インプラントを上手くできるとは思えません。
なぜなら、入れ歯安定の第一要素が、噛み合わせの調整ができるかどうかにかかっているからです。
入れ歯安定剤を使わない吸着義歯
家や建物を建てる時、必ず設計図を描きますよね。
入れ歯も同じで、型どりをして作った石膏模型に設計線を記入します。
入れ歯には、覆うところと避ける所があるからです。
この設計線は非常に大事で、この設計が入れ歯の良し悪しを決めると言っても過言じゃありません。
すなわち、この設計線は、入れ歯が安定するか、不安定になるかの別れ道になのです。
ほとんどの先生は、この重要な操作である設計を技工士さんに丸投げします。
そして、口の中を見た事のない技工士さんが作ってきた技工物を、なんの疑いもなく患者さんの口の中に入れるのです。
そんな入れ歯、ピッタリ合うと思いますか?
そんな先生に限って、患者さんが入れ歯が落ちると訴えると、本来、削らないといけない所なのに、リライニングといって、入れ歯の裏側を盛り足し、盛り足さないといけない所を削ります。
入れ歯は、噛み合わせの調整で、ピッタリくっ付くようになるのに、噛み合わせの調整をせずに、入れ歯の内面や辺縁(縁の部分)を付け足したり削ったりを繰り返して、かえってブカブカの入れ歯にしてしまう先生がなんて多いことか。
噛み合わせの調整が上手な先生と、うまく出来ない先生は、患者さんご自身が一番分かるはずです。
ですから、何回も調整をする先生は、入れ歯の調整が苦手な先生なのです。
どんなにニコニコして、愛想が良くて、待たせなくて、痛くしないと宣言し、公共の場で相談役になっていたとしても、その医院に何度通っても、満足する入れ歯は絶対にできません。
入れ歯専門医が、基本に忠実に作った入れ歯は、入れ歯安定剤を使う必要がありません。
http://joydenture.jp/wp-content/uploads/2019/01/img_1493.mov吸着義歯は、入れ歯専門医で作って下さい。